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- 2018.04.10シミに効くトラネキサム酸の美白効果と正しい飲み方を薬剤師が解説!
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しみって、突然気が付きますよね?
気が付いたら、気になってしょうがない・・・
でも、どうすればよいのかわからず、とりあえず隠している・・・
そんな経験ありませんか?
しみは正しく対処すれば薄くなります!
さらに、これから出てくるシミを出てこなくすることもできます!
今日は、シミの中でも特にお薬が効きやすい「肝斑」のお薬である「トラネキサム酸」についてご説明いたします。
目次
1、肝斑とは
2、肝斑の原因
3、肝斑の治し方
4、トラネキサム酸って何?
5、トラネキサム酸の飲み方
6、まとめ
1、肝斑とは
シミにはいくつかの種類がありますが代表的なものは2つです。
①老人性色素班=紫外線や活性酸素によりメラニンが過剰に発生して起こるシミ
②肝斑
肝斑の見分け方
肝斑は老人性色素班と比べると、ボヤーっと両頬に広がるのが特徴です。
①肝斑と普通の肌の境目がわかりにくく、老人性色素班よりも色が薄い。
②ほほ骨の辺り、両方に蝶のような形で、薄く広がって見える。
③肝斑だけができるというよりも、老人性色素班の下にボヤっと広がってできることもある。
④鼻の下、額にでることもある。
⑤目のふちをさけてできる。
⑥季節によって濃さが変わることがある。
⑦肝斑が出る年齢は30代~40代、50代後半まで。
2、肝斑の原因
肝斑の原因ははっきりとは解明されていません。
しかし、ホルモンバランスの乱れが主な原因とされています。
そのため、50代後半で閉経後の発症はかなり少ないようです。
また、メラニンは刺激によって過剰に生成されるため、紫外線や活性酸素のような刺激だけでなく、物理的な刺激も原因となります。
例えば、クレンジングや洗顔の時に肌をこするように洗うことや、過度なマッサージもメラニン生成の刺激になります。
クレンジングやマッサージを行う時は、皮膚が動かないくらい優しく行いましょう。
洗顔も「泡で落とす」とよく言いますが、指が肌に直接当たらないぐらい優しく行うのがおススメです。
3、肝斑の治し方
肝斑の治療は美容皮膚科でもメインはお薬の服用です。
レーザー治療は適応外で、肝斑の場合はレーザー治療で悪化することもあります。
最近では、レーザートーニングなど、弱いレーザーで表面を削り肝斑を薄くするような治療法もあるようです。
しかし、表面を削るだけでは、メラニンを生成するメラノサイトは変わらないため、また数か月後には元通りです。
したがって、肝斑治療のメインになるのが「トラネキサム酸」というお薬です。
シナール(吸収性の良いビタミンC)やハイチオール(L-システイン)、ビタミンB2などが一緒に処方されることがあります。
おススメの飲み方は5、トラネキサム酸の飲み方をご覧ください。
4、トラネキサム酸って何?
トラネキサム酸は肝斑の薬!と思っていらっしゃる方も多いようですが、実は元々肝斑の治療薬として作られたお薬ではありません。
トラネキサム酸は、炎症の原因となる「プラスミン」という酵素を抑制します。
そのため、病院で風邪をひいて喉が腫れた時などによく処方されます。
後に、トラネキサム酸が肝斑に有効であるということがわかり、肝斑の薬として使われるようになりました。
トラネキサム酸はアミノ酸の一種です。
アミノ酸ということは、たんぱく質を構成するものなので、炎症が出ていない人や肝斑ではない人が服用しても特に体に悪影響がでるということはありません。
トラネキサム酸の作用メカニズム
トラネキサム酸はどのように肝斑に効くのでしょうか。
トラネキサム酸はメラニンを生成するメラノサイト活性化因子であるプラスミンを阻害し、メラニンの生成を抑制します。
つまり、肝斑の原因であるメラニンの生成を抑制するとこで、肝斑の発生を防ぎます。
今でている肝斑はターンオーバーによって、少しずつ外にでていくため、新しいメラニンの生成を防ぐことで肝斑は薄くなっていきます。
そのため、ターンオーバーを促すもの(ビタミンA、ビタミンC、L-システイン等)と一緒に服用することで効果はアップします。
5、トラネキサム酸の飲み方
トラネキサム酸は250mgと500mgがあり、1日750mgを目安に服用します。
そのため、250mgを1回1錠1日3回飲むか、500mgを1回1錠1日2回飲むという飲み方が主です。
何と一緒に飲むと良い?
その時にシナール、ハイチオールを同時に服用することで効果が高まるとされています。
シナールはビタミンCで、ビタミンCの吸収を良くするためにパントテン酸というビタミンと一緒になっています。
色素沈着に適応があり、抗酸化作用に優れます。
本来はビタミンCとパントテン酸を1つにはしにくいのですが、特殊な技術で1つになっています。
ハイチオールはL-システインというアミノ酸で、メラニンの生成抑制、メラニンの無色化、ターンオーバー促進作用があると言われています。
おススメの飲み方
・トラネキサム酸250mg 1日3回1回1錠 毎食後
・シナール 1日3回1回1錠 毎食後
・ハイチオール 1日3回1回1錠 毎食後
特にシナールは食後の服用で吸収がアップするので食後に服用しましょう。
7、まとめ
肝斑はシミの中でも薬の効きやすいシミです。
トラネキサム酸をのんだ人の中で、肝斑が改善したと実感できた人の確率は8割とも言われています。
境目のないぼやーっとした茶色い色素賃借のようなシミがあれば、ますはレーザーに行く前にトラネキサム酸を飲んでみましょう。
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